「教えることを、先延ばしし続けることはできない」

部下に仕事を教えることを面倒くさがる、こんな上司の声が聞こえることがある。

「時間をかけて教えても、結果的に間違っていたら、
最初から自分で見直しをして修正しなきゃならないじゃない」

「だったら最初から自分でやっちゃった方が、
余計な手間がかからなくて楽なんだよね」

たしかに、既に一から十まで知り尽くしている上司が作業した方が、
部下に教えて、反復させて、任せるより、一時の手間はかからない。

作業の内容や、部下の力量や、仕事の締切などの事情は様々だから、
一概には、「上司がやった方がいい」、「いや部下に任せた方がいい」、
などと決めつける事もできない。

それでも、そんな上司を見かけたら、こうしてアドバイスしてあげよう。

「でもね、あなたは一生今の職場に残るわけじゃないし、
ほかにも同時にやるべき仕事が立て込むかもしれない。」

「病気や怪我で入院することだってあるかもしれないし、
たまには長期休暇をとって旅行にでも行きたいでしょう?」

「それに、部下はいつだって自分を高めるチャンスを求めている。

「状況によっては必ずしも今じゃなくてもいいけれど、
いつかは必ず、あなたの仕事を部下に伝えなくちゃならない。」

「それは、あらかじめ計画立てて、
日頃からコツコツと取り組むのがベストだという事を、お忘れなく。」