『相手のために聴く』
コーチングの三大スキルは、『傾聴・質問・承認』です。
コーチングに興味を持ち始めた方はよく質問のスキルを学びたがると言われていますが、実は一番の基本は傾聴です。
傾聴できない人から受けた質問には、安心して回答できないからです。
逆に、傾聴さえできれば、質問をしなくても相手が自ら話をしている中で気づきを得る場合があります。
北海道のビジネスコーチ第一人者である、プラット2.2の塚田康祐コーチは、これが最も自発的な気づきや学びの形であるとおっしゃっています。
繰り返しますが、「相手の気づきを促す質問」はもちろんありますが、その前提として「相手のために聴く」スキルが重要なのです。
「相手のために聴く」具体的な方法は、まず話を聴く環境を整え、相手が話しやすい表情・雰囲気を作ることに始まります。
他人の耳が気になる話を、職場のデスクの前で立ったまま続けるなどというのは無理があります。
「相手から話を聞かせてもらう」くらいの気持ちで、相槌・頷き、リピート・要約、肯定的な受け止め、最後まで聴き切る姿勢を意識してみましょう。
特に自分の得意分野、興味の強い事に話が及んだ際は、「相手が主役」の意識が飛んで、いつの間にか自分が話を奪ってしまいがちですのでご注意を。