自分自身をコントロールする方法(具体例)


「自分の気持ちを落ち着かせて、相手と競争しない」

上司:「だから何度も説明しただろう。どうして指示した通りに動いてくれないんだ。」

部下:「そんなお話は聞いていません。新しい作業があるなら、前もってきちんと説明してください。」

(両者ともに興奮状態に・・・)「何を~!!」

上司と部下の関係ではなくても、たとえば他の職場のスタッフやあるいは取引先の担当者と、
こんな風にして感情が高ぶってしまい、建設的な話し合いにならないことって、ありませんか?

その時、あなたならどうやってその場を対処しますか?

本日は、このような場面で役立つ、CSP(コモンセンス・ペアレンティング) for businessman セッション6「自分自身をコントロールする教育法」を用いた対処の一例をご紹介します。

【第一ステップ(まずは落ち着く)】
(上司と部下の間で緊張感が高まる場面で)

  1. 自分自身が落ち着くプランを実行する。
    (例:深呼吸をして五つ数える。)
  2. 相手が落ち着くための共感・説明をする。
    (「君がそう言うのも、たしかにわかるよ。私の説明が曖昧だったかもしれない。お互いに少し落ち着くための時間をとって、後からもう一度この話をしよう。)
  3. 落ち着くための時間をとる。
    (時間を置いてから、建設的な話し合いを始められるか確認する。「今、話できるかな?」「またあらためようか。」)

【第二ステップ(フォローアップの教育)】

  1. 共感的に表現する。
    「君が、新たな業務について前もってきちんと説明してほしいという気持ちは、よくわかるんだ。」
  2. 状況を説明する。
    「ただ、今日のようにお互いが感情的になってしまったら、話したい内容以前の問題になってしまうと思うんだ。」
  3. 落ち着くヒントを相手に伝える。
    「だから、これから先できるだけそうならないように、どうしたらいいのか考えたいんだ。私の言いたい事、わかるかな?
    「たとえば、私の場合は、深呼吸をして五つ数えることにしているんだ。もしよかったら、君も同じようにやってみてもらえないかな?」
  4. 落ち着くヒントを練習させる。
    「バカみたいと思うかもしれないけど、意外と効果があるから、一度、私と一緒にやってみよう。」
    「どう?少し落ち着いた感じがしない?たとえばこんな風にして、お互い落ち着いて話ができるようにしていこうよ。わだかまりなく、何でも前向きに言い合えるように。」
  5. 元の問題に戻る。
    「それで、先ほどの仕事の話なんだけど、~~~」


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