「経営理念によって、教育方針が立つ」

おはようございます!
つなぐ経営コンシェルジュの小室です。

つい先日、北海道中小企業家同友会札幌支部総会にて、
株式会社ふくやの川原社長の記念講演を聞く機会に恵まれました。

「私の経営理念~人をいかす経営~」という演題で、昭和24年から続く明太子づくりにまつわる様々なエピソードをご披露いただいたわけですが、
私は中でもとりわけ、従業員に対して財務状況よりも経営理念を伝えることの方が、より大切とおっしゃっていた事が印象的です。

先代の社長が亡くなられ、現・川原社長がお店に戻られた際に、
それまで続けられていた販売店舗でのお客様へのお茶出しや、
「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」といった当たり前の挨拶がなくなり、
お客様との会話もろくに聞こえなくなってしまっていたという苦い経験をされたそうです。

当時は何もしなくても店頭は長蛇の列で、かつては「1分でも長く」お店にいてもらうよう工夫をこらしていたはずが、
当時は「1分でも早く」お店から出て行ってもらう風土に変わってしまったとのこと。

その後、長い年月をかけて経営理念を浸透させ、立て直しを図られたわけですが、
たとえばそうした取り組みのひとつに、従業員の社外活動・地域活動への積極参加を推進するというものがあります。

「明太子を育てて頂いた地域への恩返し」、「非日常体験で感性を磨く」という趣旨で、
学校のPTA役員になったり、地元の少年野球チームのコーチをしたり、あるいは異業種交流会に参加した際などに、
その活動を労働時間として認定したり、実費+手当の支給といった形で支援されています。

たしかな経営理念があってこそ、教育の方針・計画も定まることを再認識したひと時でした。

▼川原社長ご挨拶文(ふくやホームページより)
http://www.fukuya.com/fff/company/index.html