「盗人にも五分の理を認める」

あなたは、人間関係に関する世界的なベストセラー「人を動かす」を読んだことがありますか?

もしもまだお読みになられていないのでしたら、ぜひご一読をお勧めします。
数十年にわたる実践に基づく、多くの示唆を得られますよ。

その冒頭で、次のような人間の心理が紹介されています。

「たとえ死罪が宣告されるような極悪人であっても、受刑者で自分自身のことを悪人だと考えている人はほとんどいない。」

「他人のあら探しは何の役にも立たない。相手はすぐさま防御態勢をしいて、なんとか自分を正当化しようとするだろう。」

「それに、自尊心を傷つけられた相手は、結局、反抗心をおこすことになり、まことに危険である。」

実際に、上の文章を読んでハッとされる方も多いのではないでしょうか。

人は、自らを攻撃されそうになった時、自然と防衛本能が働くようにできています。
批判を浴びそうになれば、動物的な生存欲求からストレス回避行動をとります。
つまり、脳が「戦うか」「逃げるか」という原始的な二択で物事を判断しようとしはじめるのです。

これに対して行動分析学は新たなアプローチを示してきました。
良い事をした時に褒美を与え、逆に間違ったときには共感を示し、手順を何度でも細かく伝えます。

その方が学習効果がずっと高いことを、数多くの実験を重ねて明らかにしているからです。