部下に目標を持たせる


「質問と傾聴」

あけましておめでとうございます。
つなぐ経営コンシェルジュの小室です。

年が明けて早2週間が経とうとしています。
2016年をどのような年にしたいか、今年の目標は立てられましたでしょうか?

目標を持つことで計画が立ち、実行した結果を振り返ることができるようになります。
あなた自身、そしてあなたの部下達の未来を、より自らが思い描く理想像に近づけるために、目標設定は欠かせません。

それでは、部下に目標を持ってもらうために、あなたにできる事とは何でしょうか?

その答えのひとつは、質問すること、そしてよく聴くことです。

「今年はどんな事を目標にしてやっていくの?」

たとえばそんな尋ね方ができると思います。
この時に大切なのは、何のために尋ねるのかという、質問の目的です。

ただ漠然と「こいつはどんな事を考えているんだろう」と尋ねるよりは、
「この部下の目標設定を支援しよう」と考えて尋ねる方が、その効果を高められるはずです。

たとえば次のような違いが出るかもしれません。

【漠然と尋ねた場合】

  • 上司: 「今年はどんな事を目標にしてやっていくの?」
  • 部下: 「あまり考えていませんでした」
  • 上司: 「ああ、そうなんだ。また今度尋ねるから考えておいて」

【目標設定支援を意識して尋ねた場合】

  • 上司: 「今年はどんな事を目標にしてやっていくの?」
  • 部下: 「あまり考えていませんでした」
  • 上司: 「そうか。少し一緒に考えてみないか。どんな一年になったらいいと思う?」

人は一般的に、相手からの質問に対して何らかの回答をしようと努めます。
つまり、あなたの質問を通して、相手がまだ自身で気づいていない事に気づき、新たな目標を得る機会を作り出すことができるのです。

相手の口から出てきた回答に対しては、余計な口をはさむことなく耳を傾けることで、
相手は安心して話し続けることができるようになります。

それでは、本年もどうぞ宜しくお願い致します。


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