『「学び手にとっての」学習メリットを伝える』
昨日は、北海道庁からの委託を受けて、札幌市近郊の大学4年生向けの「自身の将来を思い描く」講義を担当させて頂きました。
というよりも、元々設定されていたテーマは、「企業における仕事と子育ての両立支援」だったのですが、受講者の立場とあまりにかけ離れていたため、講義のその場で無理やりそのサブタイトルを付け加えたのです。
結果は、、、、、、かなり苦しかったですが、何とか最後まで居眠り者を出さずに持ちこたえました(笑)
私の未熟さも当然あるとは思うのですが、初めから「出席記録」のために集まってきた方々を軌道修正することの難しさを感じる90分でした。
そこで私の得た教訓はこうです。
『学習には、「学習者の立場」に立った動機づけが必要』
いくら道政の立場で「少子化対策が大切」と言ったところで、学生の立場からすると「自分にはまだ関係が薄い」のであって、「単位取得」や「就職」などの目の前に迫っている課題のように自分事として捉えることは難しかったのです。
頭の中では、社会全体としてそれが大切らしいことは理解していたとしても、です。
講座の中では、もちろん私も、就職活動真っ最中の今、視野を広げて企業活動に興味を持つことは、自身のキャリア設計や企業選択に大いに役立つことはアピールしました。
面接対策にもなるので、学生同士のペアワークも複数回取り入れながら講義を進めました。
でもやっぱり学生の皆さんが一番関心を寄せてくださったのは、男子サッカー日本代表の本田圭佑選手出演のこの動画だったのです。
https://www.youtube.com/watch?v=-sT2rNeYelA&list=PLMLNjAQ_SBunvmB9P7pB788A2uJ4Koodi&index=4
スポーツ課を専攻されていらっしゃる学生たちでしたし、また、やはり見ていて面白いからでしょう。
あなたは相手に何かを教えよう、伝えようとする時、「なぜこの話が相手にとって大切なのか」を意識されていますか?
もし相手が事の重要性を理解していないようなら、内容を説明する前に、まずはその点をしっかりと共有しましょう。
学習の主体は「学び手」。
であるならば、学習の理由は「学び手にとっての」メリットであった方が、進んで行動できるのです。