「未来の行動計画>過去の原因追及」

イタリアのある化学プラントメーカーでは、作業中に目のなかに異物が入ることを避けるため、
作業員に対してゴーグル着用を義務づけていましたが、実際の着用率は低かったそうです。

【この問題に関する原因追及会議】

「幹部の指示がきけないなんて。従業員の性根を叩き直す研修が必要だ」
「従業員を悪者扱いすること自体が問題だ」
「幹部の指示の仕方が悪いから従業員の反発を生んでいる。幹部こそ研修を受けるべきだ」
「なぜ従業員を甘やかすんだ。悪いのは言う事を聞かない従業員のはずだ」

責任のなすりつけ合いの様相も呈しはじめ、なかなか解決に至らなそうです。

【未来の行動計画を語ると】

「何が問題?」
「従業員がゴーグルを着用しないこと」
「では、どうなったらいいの?」
「ゴーグルを着けるようになればいい」
「どうしたらそれが実現するのかな?」
「・・・・・・」
「カッコいいゴーグルに変えれば、みんな着けるんじゃないの」

たしかに、問題が生じた際には原因を徹底追究して対策を講じることが有効な場合も多いと思います。
ただ、その原因が「人の行動」である場合は特に、尋問調の原因追及よりも、未来質問が効果を発揮しやすいようです。

誰ひとり悪者にしない前向きな発言が促されますし、何より解決に向かう最短ルートですから。