「やってみせ、言って聞かせてさせてみせ、ほめてやらねば人は動かじ」

これは、山本五十六という方の有名な語録です。
そしてこの事の重要性は、人間関係の大家 デール・カーネギーの名著「人を動かす」の中でも、繰り返し、繰り返し、触れられています。

人は、理想の姿をはっきりと認識することで初めて、そこに向かって自発的に近づいていくことができます。

たとえば、日本語だけで完結する仕事環境にいる人が、突然このように指示されたらどうでしょう?
「英語をしっかり学びなさい」

その必要性もわからなければ、学習の進め方についても、とまどってしまうかもしれません。

では今度はこのように言われたら、どうでしょうか?

「来月から海外のお客様とも取引することになったから、英語の勉強を始めてください。」

さらに社内に英語対応のプロを雇ってもらえれば、その人の真似をすることで勉強を進められますよね。

このように、理想の姿やお手本を明確にすることが、学習のスタートです。
これを「(目標の)ビジュアライゼーション(Visualization)」ともいいます。

ここで今回のテーマに戻り、「ミスしてしまった部下への指導法」の伝え方を、流れに沿って考えてみましょう。

  1. 「小室くん、いいかい。あなたの部下がミスしてしまったら、このように指導してみてごらん。
    まず『○○さん、次はどうやったらうまくいくと思う?』と問うんだ。」
  2. 「ポイントは、過去の原因や責任を追及するのではなく、未来に向けた建設的な問いかけをするという点だ。
    あと部下の名前も呼んでね。その方が親近感が増してリラックスできるから。」
  3. 「さあ、小室くんもやってみて。」
    (小室くんが同じように真似してやってみる)
  4. 「いいね。表情も柔らかくて、あなたの部下は安心して答えられると思うよ。」

明日は、「効果的な褒め方」をお伝えします。
お楽しみになさっていてください!