「部下らの提案を喜ぶ、採用する」

子どものオムツを外す際には、子どもがトイレに行ったらほめる、
便座(おまる)に座って用を足せたら、「すごいね~、上手に出来たね。」
「ほら、自分で流してごらん」などと言って、トイレトレーニングをさせます。

それによって、トイレに行って、便座に座って用を足せば、
ほめられたり、自分でジャーッと流せるんだという事を経験(=学習)します。

これは(たとえが犬となってしまいますが)有名なパブロフの犬の実験と同じです。
ドアが開いて鈴が鳴った場合に餌がもらえるという事を学習した犬は、
たとえ餌が目に入らなくても鈴の音が聞こえただけでヨダレを垂らすようになります。
(この場合、犬自身の行動は伴っていませんが、条件学習という意味では同じです)

大人の場合も同じで、たとえば部下からの提案を増やすには、提案を認めればいいです。

「よく考えてくれたね」
「面白いアイデアだな~。こうしたらもっと良くなるんじゃない?
「採用!」 「君の提案のおかげで、お客様からこんなに喜ばれたぞ」

必ずしも、部下からの提案を採用しなければならないという事ではありません
ここで必要なのは、部下の「提案する」という行動を認めることです。
(もちろん、その上で採用できれば、部下にとってはより強い「良かった体験」にはなるでしょうが)

埼玉県の人気ビジネスホテル「ホテルグリーンコア」の金子代表は、
部下が提案してきたコーヒーマシーンの入れ替えを(しぶしぶ)認めたら、
次は蓋つきの紙コップを購入する提案がなされ、
それも認めたら今度はその他のスタッフからも色々な提案がなされるようになったとおっしゃっています。

そのご経験をされてから、「どうやったら部下の提案を採用できるか」と考えるようになったそうです。

逆に、提案があった際に何の受け止めもなく「なんだこの内容は」などと言ってしまっては、
部下の心は「せっかく提案したのに、そっちこそなんだ!もう提案なんかしてやるものか」
などと反対の方向に動いてしまいますので注意しましょう。

▼行動の結果と継続性の関係を示すABCモデルについての解説
http://tsunagu-concierge.jp/2015/02/22/mailmagazine-backnumber-59/