望ましい行動を定着させる


「具体的な行動を認め、その理由を伝える」

本日のテーマは、効果的なほめ方ともいえます。
次の4つのステップを意識すると、うまくいきます。

  1. 賞賛を与える。
  2. 望ましい行動を表現する。
  3. 理由を述べる。
  4. 良い結果を与える。

具体例を挙げると、このような感じです。

  1. 「小室君、頑張っているね」 (賞賛を与える)
  2. 「お客様へのサンキューレターを欠かさず書いているんだ」 (望ましい行動を表現する)
  3. 「先日もお客様から感謝のコメントが届いていたよ」 (理由を述べる)
  4. (行動回数記録シートに、今日書いた通数を記録する) (良い結果を与える)

いかがでしょう?
難しいと感じられますか?

ステップ1で賞賛を与えるのは、脳内にドーパミンという快楽物質を分泌させ、その後に続く言葉を受け取りやすくするためです。
私達の脳はとても素直にできていて、この先に自分にとって良い事が待っているとわかると、早く知りたくなります。
逆に、嫌な事が待っているとわかったら、できるだけ耳に入れたくないと反応するようにできています。
つまり、はじめに賞賛を与えることで、脳を学習に向いた効果的な状態にするわけです。

ステップ2で望ましい行動を具体的に表現することによって、何が良かったのかを本人に認識してもらえます。
行動した時に、「今のそれ良かったよ!」と言ってもらえることで、次からも安心して自信をもって同じ行動をとることができるようになります。

ステップ3では、本人にとって、その行動をとることのメリットを伝えています。
「できる」だけではなく、「またやりたい」と感じてもらうためです。

ステップ4の良い結果は、ステップ3のダメ押しのようなものだと思ってください。
人は、行動の結果として望ましい変化を得られた時に、また続けたいと感じることが行動分析学の実験の結果により明らかになっています。

難しいと感じる方は、まずはステップ2の行動表現だけでもOKです。
ぜひぜひあなたの部下や後輩に実行してみてください。
そうすることで、グッドサイクルが回り始めますよ。

▼グッド・コミュニケーション・サイクルについてはこちら。
http://tsunagu-concierge.jp/2015/03/10/mailmagazine-backnumber-71/


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